「歯医者さんの技術の差ってわかりますか?」 「長持ちする治療はどのようなものですか?」 と、よく聞かれます。 そこでそのチェック方法についてお話ししましょう。 下のイラストをご覧下さい。 以下の条件がクリアできていればいるほど、 長持ちする確率は高くなりますので、 それができる歯医者さんを選ぶことがポイントですね。 * ムシ歯の部分がキチンと取れている * 人工物がぴったり合っている * 歯の神経(根管)の治療に不安がない * 土台がしっかりしている * 歯肉や歯を支えている骨が健康である * 噛み合わせが安定している * 歯のお手入れが行き届いている * 人工物は材質の良いものを使用している |
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このように見えないところもキチンとできていればいいですが、 患者さんにはわかりにくいところもあります。 大きな不具合が出てからでは、再治療が不可能になりますし、 それは問題になっているマンションの構造計算と似ています。 そこで治療の良し悪しを知る手段のひとつとして、 レントゲンによるチェックをしてみましょう。 歯の中や骨の状態、人工物の適合、治療内容はどうですか? そして再治療の際には不備な点をしっかり治しておきましょう。 当院ではデジタル機器を充実させて、 患者さんにわかりやすい説明を心がけています。 |
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症例 -その1- | |
歯と歯肉の境目が腫れたケースです。 「かぶせもの」の精度が低く、 ぴったりと合っていません(赤←)。 そのため歯石がついて(黄←)、 歯肉に炎症が起こっています。 さらに神経の治療も不十分で(緑←)、 根っこの先には膿の袋ができています。 問題箇所をきちんと治して、 歯の延命をはかりましょう。 |
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症例 -その2- | |
歯が重い感じなのに他院では何もないと言われ、 転院されてきました。 人工物の精度が低く(赤↓)、出っ張りやすき間があります。 また歯の周りの骨も溶けており(黄↑)、 このままでは歯の寿命が縮まるでしょう。 それに加え、神経の治療も不十分です。 |
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症例 -その3- | |
歯の付け根が膿んでいて、押さえると痛いそうです。 歯の神経の治療が不十分で、 根の先に影(右写真)が写っています。 再治療で炎症の原因を取り除き、 根の先まで根管(歯の神経)をしっかり封鎖すると、 新しい骨ができて治癒していきます(左写真)。 |
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